16-17シーズンイン

アメ車は毎回肝心な時に壊れる。

 

もはや何があっても驚かなくなってきた気もするけど
この前は具合が悪かったのに今日は何でもなかったり、前触れなく突如逝ったりで、いつも五感を駆使して異常が無いか運転するようになった気もする。

 

アメ車は弱い下回りの防錆 ↓ が終わったと思っていたら、今度はキャリパーの交換。

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雪山用に準備していたのに、切ない。

 

 

 

 

普通に滑ってさえいれば怪我はしないんだけど、
先月川場で順エッジで転倒した時、手首のプロテクターのプレートが胸に当たって今季負傷第一号。少しでも咳をすると激痛いアレです。

レントゲン撮ってきて何ともないとのことだけど、またプロテクターが増えました。

 

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見た目ちょっとマッチョに。

 

毎年何かしらプロテクターが増えていくのだけど、車然りこうコンスタントに怪我をしているといい加減嫌になる。

  

 

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スノボの話

 

どんなに年月が経っていても、ある日思いっきり世界がシフトする時がある。

だからあの朝も突然、またやってみようって思った。

 

何かのタイミングは、いくつかの目盛りが一斉に揃うのを待って訪れるかのよう。

布石はあった。
早朝にボードを担いだ一団が歩いていた。
スノボのバスツアーで、池袋ならサンシャイン下、新宿なら都庁下が集合場所。
全くの他人事だったはずだけど、
次の冬には学生に混じって学生面して参加していた。

 

理想を求めて仕事ばかりになった日常に躓いて、ちょっとだけ立ち止まった。

 

正確には13-14シーズンに復帰して、翌年からどんハマり。

今回はスノボのお話です。

 

 

長い間実家のクローゼットの奥の奥にシワだらけであったウェアを引っ張り出してみた。他のギアは順次入れ替わったけど、それだけは今も替わらないで着ている。

 

バイトの先輩に連れられて行った神田
泣く子も黙るKILLER LOOP
じゃなかった。MORROWとかいうボードを買って
よく分からないから、とりあえずボドレップに載ってたカッコいいウェアを取り寄せた。
ベージュ色のウェアには縦の黒いラインが二本入っていて、ボトムは黒。CONCEPTとかいうカナダのメーカーだった。

 

何だかよく分からないあのワクワクした感覚。
船橋津田沼には、まだ室内スキー場があった頃だった。

 

当時はパイプかアルペンか。
グラトリなんてのは無かった気がする。

だから復帰してたんばらのリフトの上から見ていて
くるくる廻っては転んでばかりで
最初、何やっているんだろう?って思った。

でもそんな感じの子を見てると微笑ましくって、カワイイなって思っていた。
きっと、遊べるのはこの時期だけの人が殆どだし、
女の子なんて、特にそう。

そんな風に思えるようになっていたということは、
自分の中で驚きだった。

 

で、しばらくすると滑りのトレンドも時代によってあるんだと気付いた。
フリーって、飛んだり跳ねたり擦ったりしかなかったけど、
今はもうカービング志向が強くなっている。
ハンマーヘッドの存在は、そんなフリーとアルペンの融合だし、詳しく見ていくとスノボは毎年進化していく。

 

 

スノボが好きな理由って
楽しいっていう感覚の他に、きっと自分と対峙できるからなんだと思う。

 

スノボのスタイルって皆それぞれ。
いろんな滑りがあって、好きなように組み合わせることができる。
その上で自分の滑り、というか自分自身を追及できる。
そこに上手いヘタはないし、トレンドもへったくれもない。
懐が深い。

本質的に同じ土俵でナンバーワンを決めるようなものでもないから。
皆、目指すものも違う。


それぞれ自由な世界の中に自分がいて、好きに追うことができる。
だからきっと誰もが純粋に楽しくってしかたがない。

もちろんコンペティション志向の人もいるけど、その時々で浸れるこんな遊びってたぶん、他にはあまり無いと思う。

 

そして辛い時も、大変な時も、一歩抜け出せば、いつも同じ風景を見せてくれる。
空に近い青空と白い雪のコントラストが、その時拘っていたあらゆる物事を小さく見せてくれる。
瞬間的には、他のどんなことより重要に思えた。

そんな忘れていた感覚というか、今はそんなスノボの奥深さに出逢えている。

 

 

何かを上手くなるには夢中になること。
そしてテーマを持ち続けること。
そしたらストイックでより徹底的になっていった。

動画とか見て、メモって、それをリフトの上で見返して、昼も取らずに繰り返し試みる。
そんなんばっかやっていたので、たまに何が面白いのか分からなくなるけど、最初は怖くてもその日の終わりには何かしらクリアできている自分がいる。
他にはない、そんなことに虜になった。

絶えず挑戦していればその分上手くなるし、
また、その必要も無い。

 

大人になって一番気付かせてくれたことは、自分の好きに目を向けること。
そして、自分の好きに向き合うこと。
気付くこと。
正直になること。

もちろん人生には時期的なタイミングもあって、簡単じゃないけど、
でも思い立ったら後は先延ばしをしないだけ。

何かやりたいなって思ってたら、それがタイミングだからやっちゃえばいい。
願った条件なんか待っていたって来やしないのだから。

 

 

多くの人がそうだったように、何かからフェードアウトした後にそこに戻る人は殆どいない。

あの頃に、またこうやってたらいつか再会できるとどこかで願っているけど、あの頃の自分のままではいさせてくれないし、あの頃の取り巻きも二度と戻ってこない。

当時見ていた世界や雰囲気はもう感じることはできないけど、
でもこうやって一人で滑っては、いつも今の自分と逢っているような気がする。

 

明日の川場からシーズンが始まります。

いろんな人と出逢う予定です。

今年も素晴らしいシーズンでありますように。

 

 

新ギア 16-17シーズン

 

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メンテに出していたボードが帰ってきました。

 

 

 

f:id:outerside:20161119152524j:plainクラック等もサービスで全て直してくれました。

 

 

前回痛んだソールも綺麗になって戻ってきました。

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・・・気持ちストラクチャーが無くなったような気がするんだけど、気にしない。

 

 

 

 

今年は新たに1枚追加します。

 

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クリプト163

 “ロシニョールのオールマウンテン・ボードは前後非対称の形状になっています。AmpTek(アンプテック)と呼ばれるロッカーシステムとマグネトラクションエッジ構造によりあらゆる状況下で最高のエッジグリップを発揮しAmpTek All-Mountain Roker(アンップテック・オールマウンテン・ロッカー)構造がパウダーシーンなどより自然に近い環境において乗り心地をもたらしてくれるでしょう。” 

だって。

 

 

元来エクストリーム志向なので、ビッグマウンテン用のXVからフィードバックされたこの板が前から気になっていました。

 

www.youtube.com

 

 

 

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ウネウネした7つの波を持つウェーブエッジ(マグネトラクション)。パウダーではゲンテンより一押しする人もいて、ドカ雪の降った岩鞍の西山(平日はリフトのおじさんとよく2人きりになる)とかでも重宝しそう。

もちろん、バックカントリーのためのような板で、オールマウンテンボードとして関東にはないスケールの大きな山をいっぱい滑り込みたいな。

 

 

いつも覗いているレビューサイト
重くてトリック系には向いてなさそう。

thegoodride.com

 

 

シーズン落ちを底値まで見届けて購入( ̄^ ̄)(US $224.95!)
関税は千円ちょっと。

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バインはバートンのカーテルと迷ったけど、以前壊れたことを考えるとフレックスの近いTTに。欲しかった15TTが奇跡的に1つ残っていました。

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普段から硬くてレスポンスが強いものを使っていたので、今回は自由度がありフルパワーでも踏み込めるものにしました。

 

 

 

曇っては暖房機に突っ込んで乾かしたりなど、手荒く使っていた安物のゴーグルも一新。OAKLEYのFlight Deckは新色のピンク・イリジウム

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もはや金欠です。

 

 

そんな中、セカンドハンズにあったBurton Ronin CW Jump Suitをプレゼントされました!うれしぃー!!厳寒期には重宝しそう。

 

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前売りチケットも到着。

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行ききれるかなぁ…さぁこれでどうなんでしょう?

 

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こちらの準備は整ってきましたよ。

 

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カイトの話

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今シーズンは忙しかったのか、風が吹かなかったのか、あまり行けなかった。

 

 

初め九十九里の海沿いの道を走っていて、遠目から鳥かヘリか何かの群かと思ったらカイト(凧)だった。

実際始めるまで時間がかかったけど、
いつかやってみたいと思ってた。

 

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サーマルが吹く夏の青空に浮くカイトは、本当に綺麗。
でも、カイトは自分にとってちょっと難しいプロセスを歩んでいる。

 


+++

 


スノボのように一人で気ままに行きたいんだけど、
海での一人はちょっとリスク。

 

その上、条件(風)が揃わないと遊べないので、思うようにいかない。

 

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休みの日、
例えばランチ可能な6~7m/s以上の風が吹く日は、感覚として月一回あるかないか。
調べてみると、九十九里で10m/s吹くのは年50日くらい。
普通に週休2日の人が休みの日に、そんな10m/sの風に遭遇する確率は、
およそ5%以下。

甘く見積っても、20日間の休日の間にたった1日だけ吹く。
つまりサイコーなコンディションに立ち会えるのは、4ヶ月に一回ということ。
雑な計算だけど、感覚としてもそんな気がする。

 


さらにカイトはできる場所も限られている。
サーファーがいない場所でかつ同じ風を使うウィンドサーフィンと拮抗しない場所が条件となるから。

関東では、富津がメッカだけどやけに遠くて淋しい所。
九十九里は好きだけど、人のいない所では最近車上荒らしも多い。
狭くてブローの入る三浦もお薦めしないし、海の汚い湘南での市民権はまだまだ。
茨城なら大洗だけど、茨城は総じてアクセスが酷すぎる。鹿島灘はヘッドランドが多く、潮の流れがあって危ない。

 

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だからショップ・スクールは場所を押さえる。

 

どことは言わないけど、
友人が木更津の外れでやってたら、お金を払ったらここでやらせてやるみたいな話があったみたい。

 

一式揃えても、やり続ける人は少ないはずなんだけど、
遊ぶならそこで道具を買わないと駄目なんだって。
それでゲレンデの確保・サポートをしている ということだけれど...

いずれにせよ、自分みたいにebayとかでせっせと安くお気に入りを揃えちゃうと、途端に難しくなる。

 

結局は、縄張りがあるということです。

 

さらにギア一式で2~30万位いっちゃうので、
おのずと可処分所得のあるおっさん向けのスポーツとなる。
なので、カイトは大人の人達向けで、ちょっと閉じた環境にあるといった印象。 

 

そんな事情に構わなくてもいいんだけれど、そもそも群れるのがちょっと苦手。
その上でカイトはどこでも一人でできるものでもないというパラドックス

 

 

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いつかカイトだけをしにまとめてどっかに行きたいな。

 

 

Engine Power Reduced

 


2ヶ月間近くのロードテストという大病を患った相棒のご帰還。

 

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(僕んじゃないです)

 


長いボードをそのまま放り込めるものが欲しかったので大きいのに乗ってます。
昔のC-1500の印象が強いのか、ピックアップならシボレーの4灯が好き。

 


燃費は街乗りだと6km位だけど、高速だと10km近くまでもって行けます。
5000ccでトルクがあるので、何より遠出がラク。
シートも大きくて疲れない。

日々都心をぬって走る必要もないなら結構無雑作に乗れるので、
山か海行っている時期は汚いまま。
こういうのは実用的に使ってなんぼです。


整備の面では、毎年車検の度何かしら直していて
むしろ車検があった方が安心して乗れているくらい。
結局のところ、車両価格半分近くの整備費用はかかるかも知れない。

 

今回のメンテナンス箇所は主に2つ。


①走行中にトラクションコントロールの警告等が付いて、
Engine Power Reducedになる時がある。

この時の原因はスロットルコンピューターの配線不良(配線抵抗異常)
エンジンの振動や熱による劣化が原因だろうとのことでした。

 

②長距離、特に高速道走行中にライトを点けると、
Engine Power Reducedになる時がある。

これがやっかいで、ロードテストを繰り返してもらっていたのだけど
100%原因の特定には至ってない状態。


この前、上田IC辺りのトンネル前でライト点けたらEngine Power Reducedになって正直死ぬかと。
手前ぎりぎりに狭い退避帯があって、そこに頭から突っ込んだんだけど、夜中で車が少なかったことに救われた。

 

実はアメ車に限らずHIDを点けてエンストになる事象は結構あって、確かな対応策はない模様。

 

アメ車に関してはEngine Power Reducedの問題が根深いらしく、
海外のサイトも見てみたけど、原因が多くて特定の有効策はない様子。

一応リレーを付けてみて、もうしばらく様子見が続きそうです。

 

 

 

 

 

残念

まだこんなに若いのに

残念です。

 


www.youtube.com

 

 

headlines.yahoo.co.jp

AFP=時事 4月20日(水)9時16分配信

【AFP=時事】エクストリームスノーボードの世界女王、エステル・バレ(Estelle Balet)選手が19日、スイスのアルプス山脈(Swiss Alps)で雪崩に巻き込まれ亡くなった。警察が発表した。

 警察によれば、21歳のバレ選手は、リゾート地オルシエール(Orsieres)の近くで、斜面を滑り降りながら撮影をしている最中に、雪崩に巻き込まれたという。バレ選手は2週間前、自然の地形を利用して競技を行う「フリーライド」の世界ツアーで連覇を果たしたばかりだった。

 バレ選手が同地点を通過する前には、他のスノーボーダーが通過した痕跡もあった。追跡装置とエアバッグを装備していたというバレ選手は、ヘルメットも着用していた。

 すぐに救急隊が駆けつけ、雪の中から救出されたバレ選手だが「救急蘇生のかいもなく、その場で命を落とした」と、警察は述べている。

 バレ選手が参戦していたフリーライドワールドツアー(Freeride World Tour)の創設者は、AFPに対し「深い悲しみ、苦しみ、そして何より、家族や友人の方々との結束を感じます」と語った。

「この事故によって、どれだけ周到な準備をしていても、自然の山々を利用して行うフリーライドには、不確定要素があるということを再認識させられました」

【翻訳編集】 AFPBB News